木材を火災から守る!発泡形耐火被覆

サンフラムシート

薄くてしなやかな EVA 系耐火シート。鉄骨・木質・車両・船舶・鉄道・リチウムイオン電池まで、「薄膜で高い耐火性能」と「柔軟性・耐水性」を両立します。

サンフラムシートとは

サンフラムシートは、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)をベースとした柔軟な耐火シートです。

実使用に近い条件で評価される ISO 834ISO 5658-2 などの試験に対応する高い耐火性能を持ちながら、

柔軟性と耐水性に優れ、以下のような用途でお使いいただけます。

  • 鉄骨柱・梁の耐火被覆
  • 木質耐火構造(建築)
  • 車両・船舶(内装材、一次甲板床張り材)・鉄道向け内装材
  • 設備カバー用耐火シート
  • リチウムイオン電池の着火防止用途

鉄骨造や木造の柱はりを火災から守ります。    柔軟性があるため曲げ加工が可能です。

特 長

特長1:薄膜で高い耐火性能

  • 厚み 0.55 mm の薄膜レンジで、高い耐火性能を発揮
  • 鉄骨柱・梁や木質耐火構造など、断面に制約のある部位にも適用しやすい
  • ISO 834ISO 5658-2 などの試験に対応するグレードをラインアップ

特長2EVA ベースならではの柔軟性

  • 曲げ・折りに強く、割れにくいシート構造
  • 車両・船舶・鉄道内装の曲面や、複雑形状の設備カバーにも追従しやすい
  • 施工時の割れ・欠けを抑え、現場作業性の向上に貢献

特長3:優れた耐水性

  • 湿潤・結露環境でも性能を維持しやすい設計
  • 長期の耐火性能の安定化に寄与
  • リチウムイオン電池まわりや設備周辺など、湿度変動のある環境にも適用しやすい

特長4:多用途に対応するラインアップ

  • 建築用(鉄骨柱・梁、木質耐火構造)向けグレード
  • 車両・船舶(内装材、一次甲板床張り材)・鉄道向けグレード
  • 設備カバー用、リチウムイオン電池着火防止用途向けグレード
  • 用途に応じた仕様のご提案・カスタマイズも可能

荷姿

厚さ2 mm 幅1000 mm × 20 m巻

厚さ1 mm 幅1000 mm×30 m巻  製造厚さ1 ~ 5 mm

主な用途

  • 建築
    • 鉄骨柱・梁の耐火被覆
    • 木質耐火構造用被覆材・下張り材
  • 車両・船舶・鉄道
    • 車両・船舶内装材
    • 一次甲板床張り材
    • 鉄道車両内装用耐火シート
  • 設備・産業用途
    • 設備カバー用耐火シート
    • 機器・装置周辺の安全カバー
  • エネルギー・電池分野
    • リチウムイオン電池の着火防止・延焼抑制用途

仕様(代表値)

【基本物性(代表値)】

・厚みレンジ : 0.5 5.0 mm

・比重    : 約 1.5

・形態    : ロール(必要に応じてシート対応も検討)

・ベース樹脂 : EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)

・色     : ご要望に応じて調整(標準色・特注色 応相談)

上記は代表値です。個別グレードごとの詳細物性は TDS をご参照ください。

規格・試験・技術情報

主要な規格・試験

  • ISO 834(耐火試験)
  • ISO 5658-2(表面燃焼性試験)
  • その他、用途に応じた国内外規格への対応検討が可能です。

具体的な規格への適合状況や試験条件については、用途・仕向け国とあわせてお問い合わせください。                     

■サンフラムシート加熱実験

鋼材に2mm厚サンフラムシートを被覆

 

ISO834標準加熱曲線に従って加熱した場合の鋼材の裏面温度測定結果の一例です。実際の裏面温度は設計仕様により異なります。ご使用の条件に合わせて最適な厚さを選定してください。

メカニズム

表面燃焼性試験(火炎伝播性試験)ISO5658-2

サンフラム 燃え止まり仕様

サンフラムシートの非加熱側に「QMシート(熱反射シート)」を積層させることにより、燃え止まり仕様とすることができます。

基材が木材の場合、QMシート×4枚、サンフラムシート2mm×2枚でおおむね1時間耐火相当の性能が期待できます。(基材や層構成により耐火性能は異なります。ご使用になる構成によってご確認ください。)

よくあるご質問

発泡温度は何℃ですか?

200~250℃です。

200~250℃で発泡を開始します。

サンフラムシートはいろいろな樹脂でできますか?

できます。

実績がある樹脂はEVA、塩ビ、PE、PP、TPU、スチレン系エラストマー等です。

どんな接着剤を使えばいいですか?

サンピタエポがおすすめです。

サンピタエポは無溶剤ですので、基材を選ばず使用できます。また、基材が吸水性の場合にはサンピタも使用できます。サンフラムシートの標準品はEVAベースですので、アルコールや塩素系溶剤などの極性溶媒と接触すると溶解します。接着剤選定の際はこれらの溶媒を含まないものをご使用ください。

どうやって接着すればよいですか?

全面接着を推奨します。

基材の全面に接着剤を塗付して貼り付けてください。部分接着だと加熱中にシートの一部がずり落ちる可能性があります。

厚みのバリエーションは?

標準レンジとして0.5~5.0mmのグレードをご用意しています。

用途に応じて最適な厚みをご提案します。

どの規格・試験に対応していますか?

ISO834、ISO5658-2などの試験実績があります。

その他の規格についても、用途や仕向け国に応じて対応可否を検討いたします。

加工性はどうですか?

切断・打ち抜き・貼り合わせなどの加工がしやすい材料です。

EVAベースの柔軟なシートのため、切断・打ち抜き・貼り合わせなどの加工がしやすい材料です。具体的な加工方法や条件は、設備情報とあわせてご相談ください

お問い合わせ・サンプル・お見積り

サンフラムシートに関するご相談、サンプル・お見積りのご依頼は、お問い合わせフォームまたはお電話にて承っております。

お問い合わせ時にお知らせいただきたい内容

  • 想定用途(建築/車両・船舶・鉄道/設備/電池など)
  • 希望厚み(0.55.0 mm の範囲)、必要数量(概算で可)
  • 要求される規格・試験名(例:ISO 834ISO 5658-2 など)
  • 使用環境(屋内/屋外、温度・湿度条件、要求耐用年数 など)